3月末で閉店してしまう板橋区徳丸町公衆浴場「北野湯」に行きました。
東武練馬駅から徒歩5分くらい。
15時半過ぎ来店。客は4名。
番台式。女将。脱衣所には、冷蔵ドリンクケース、白いベンチ、レトロ体重計、島ロッカーの上に銭湯グッツの入ったガラスケース。
浴室には、白の桶、カランは島カランあわせて28(644446)カランのお湯が34~5℃位の温水プール位の温さでした。
シャンプーボディーソープ完備。
浴槽は2つで、天井は高く凸型で小さい湯船は深湯のバイブラ。大きい湯船の壁にジェット3で浅めでした。
お湯の温度は42~43℃位で入りやすく薪で沸かしているので軟らかなお湯でした。
壁絵は富士山のペンキ絵ですが全体的にヒビが入りペンキが剥がれたりくすんで朽ちたところもありましたが、遠くから見るとくすみもひとつの絵と観れるところが良いのです。
富士山上空の空の青さを大きくいれてトギレトギレの雲海から顔を出す山頂~中腹まで雪を被り雪のないところは濃青の富士山。下の方が傷みが激しいですが、湖がありそれは少なめに描かれその畔は赤松の木がさらに高台が描かれていました。故早川絵師ではないかとおもわれる描きかただと思いますが不明です。
※上記写真は銭湯サポーターサイトからのものです。
またペンキ絵下には直径1cm四方のタイルを使って描かれた絵があり、海底に泳いでいる5種類の魚(熱帯魚)11匹が海藻と共に描かれていました。これも湯船付近はくすんでしまってますが、遠くから見るとくすんだところが魚が泳いで海底の砂を巻き上げているように見えました。また男女仕切り壁にも同様のタイルで描かれた、湖やや水平線近くににヨットが2つ浮かんでいて畔近くの湖に白鳥が3羽、4羽まとまって浮かんでいて、湖畔周辺は茶色の尖った屋根を持つ家と三角柱の尖った青い建物(サイロか?)のある牧場が左右に描かれ、一部端に白樺の木が。水平線を取り囲む緑低山さらに背景には赤みを帯びた尖った山脈が山頂に雪の残った様子が描かれていました。
張り紙どおり老朽化の為閉店となりますがペンキ絵やタイル画は見る価値は十分ありましたし薪で沸かしたお湯もとても貴重でした。
※北野湯詳細